アエグレ・マルメロスの味と健康効果

アエグレ・マルメロスの特徴

 

 

「アエグレ・マルメロス」の葉の付け根は、柑橘類共通の特徴にもなるトゲがあります。木の幹は大きく出、ひと抱え以上もあり、直径は約60cmにも達します。

 

さて、こうした一般的に馴染みの薄い「アエグレ・マルメロス」ですが、最大の特徴はカンボジアで伝統医療や伝統料理に用いられるハーブ等素材になっているという点でしょう。こうした点については、日本貿易振興機構(ジェトロ)プノンペン事務所・途上国貿易開発部が2012年3月に出した「カンボジア有望産品調査・伝統医療や伝統料理に用いられるハーブ等素材」で述べられています。

 

それによると、「アエグレ・マルメロス」の使用部位は茎、根、皮、葉、果実というように殆どの部分が利用されており、特徴はズバリ薬用植物だということです。使用方法はお茶として飲むことが多いようですが、チンキとしても用いられているようです。

 

効能としては、マラリア、発熱、悪寒、再発下痢、赤痢、真菌感染症、便秘、鼓腸、腹部膨満感、気管支炎、湿疹、潰瘍、心臓病、消化不良、糖尿病、頻脈というように多岐にわたっています。

 

具体的には、胆汁や消化器系の循環を刺激することで、虫下し作用を発揮し、解熱作用もあるそうです。また、便秘の改善し、血液の循環を改善し、代謝率を高めます。注意事項として妊娠中絶を引き起こすおそれがあるとされています。