アエグレ・マルメロスの味と健康効果

アエグレ・マルメロスを摂取する

カンボジアのハーブとして、クメール伝統医療として「アエグレ・マルメロス」を利用するわけですが、基本的にこうした乾燥植物薬(Dried plant medicine)は、単一ではなく、乾燥した木、小枝、根、葉の混合物になって処方されています。実際には水に混合物を加えて煮沸し飲みます。

 

そもそもクメール伝統医療には2つの主な診断方法があり、それは「問診を中心とする臨床的方法」と「占い、予言、疾病に対する超自然的な見解を含む呪術的、宗教的方法」です。え?現代でも?と思うかもしれませんが、カンボジアでは祈り、魔術的儀式などスピリチュアルな行為が含まれた伝統医療が実施されているのです。

 

超自然的な世界では疾病を治すことも引き起こすが可能だとされており、この2つの診断方法の両方で動植物が用いられています。現代でも医療的な領域とスピリチュアルな領域を区別することは難しいのです。

 

薬効に関する経典では、インドのアーユルヴェーダの影響を非常に受けているカンボジアの伝統医療があり、ここでは宇宙の構成要素を5つ(空、火、土、風、水)に分けて、人間も5つの要素(身体、感覚、感情、生活、魂)で構成されるとします。これらのバランスが崩れると、病気の原因になるというわけです。何だか生活習慣の崩れを指摘されているようで、ある意味非常に理にかなっているのかもしれません。「アエグレ・マルメロス」の効能とされている多くの効能も長い経験から実証されているのだと思います。